料金値下げで 通行量増やせ

自宅の近くに、第二名神が開通して数ヶ月が経った。先日、趣味のドライブで、その道を走ってみた。道路は快適で、名古屋港の上に架かった橋からの眺めも素晴らしい。

一方、料金が名古屋南〜みえ川越間(24.6km)、普通車で1350円と高いせいか、自動車の少なさにも驚いた。部分開通という事情はあるものの、すぐ近くの国道23号線の慢性的渋滞と、あまりにも対照的である。これでは債務の償還どころではあるまい。

おりしも、道路関係4公団民営化推進委員会は、公団の民営化に伴い、通行料を恒久的に有料化することを軸に検討されるようである。債務償還後、無料開放がなくなることは残念であるが、経営を維持するためには、料金の恒久化は理解できる。
しかし、その料金が、民営化後も現在のままで良いかは別問題である。現状のままでは大幅な通行量の増加は期待できないであろう。

そこで通行量の増加策として、現在の通行料を半額程度に下げること。さらに、回数券を設け、地元の人に利用しやすくすること、時間帯や季節による料金の弾力化などに取り組んでいただきたい。
この様な経営努力が、料金収入の増加に結びつき、経営の安定化と国民負担の減少といった効果が現れることを期待している。

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